機能 Top 10:ハイブリッドモデリング – パート3

今回の記事では、熱心で情熱的なお客様である Moredesign 社( www.moredesign.it )の事例をご紹介します。Moredesign 社は創造的なデザインで有名な独自の製品を開発していますが、その過程で必要とされる品質、デザイン、効率などの様々な条件を ThinkDesign の機能が満たすことを見い出しました。

 

インダストリアルデザイナーである Moredesign 社

Moredesign 社は 10 名以上のデザイナーで構成されている企業で、様々な商品分野の企業に対して研究開発を行うためのグローバルなサポートを提供しています。その活動範囲は幅広く、ブランドアイデンティティの構築から広告、また工業デザインから技術設計の分野にまで至ります。
彼らは各企業の製品やサービス、あるいは企業の内部構成を、その企業の強みや販売戦略を導き出すために分析します。企業価値は、マーケティングや研究開発部門のマネージャーたちにとって常に話題の中心であり、そのアイディアが尽きることはありません。
そして3次元モデリング、レンダリング、技術設計、試作品、生産、そして部品一つ一つの品質チェックに至るまで、製品開発の全工程において企業や製品をサポートします。またクライアントのニーズを引き出して積極的にあらゆる挑戦を受け入れたり、最終的な結果を保証することで深まるデザイナーと企業の間の信頼関係からイノベーションを生み出したりもします。

Adriatic 社 からの依頼で Moredesign 社が設計した乗用ブルドーザー

 

よい品質の製品を得るためには、新製品のアイディアの構想段階における定性的なアプローチと創造的なプロフェッショナリズムの組み合わせからスタートします。具体的には、構想の段階で、あらかじめ部品の細部における実現性を考えたり、生産される部品の個数を想定したりします。例えば下図のおもちゃの『乗用ブルドーザー』は、そのガイドラインがはじめのスケッチの段階ですでに描かれていることがわかります。

ThinkDesign はスケッチを使用して3次元モデルを定義することができ、3次元モデルの開発においてとても使いやすい CAD であることは、使い始めるとすぐにわかります。実際に、モデル環境にガイドラインとなる画像を直接取り込み、その画像を使用して形状の元となる曲線をスケッチすることができます。こうすることで、デザイナーの作成したスケッチ画を尊重しながら3次元モデルを作成していくことができるのです。

ThinkDesign は同一のモデリング環境で、ソリッドや曲線、曲面を同時に使用することができ、アセンブリや部品を区別する必要はありません。また、製品の形状をより簡単に確認したり、要素を指示した際に表示される「コンテキストメニュー」を利用して、個々の部品を修正したりすることができます。

解析ツールは設計のどのようなタイミングでも使用することができ、曲面の品質や勾配、アンダーカットなどを調べたり、製品の分割線の様子や部品細部の生産性を確かめたり、製品の最終的な美的品質を CAD 内でおおよそ予測したりすることができます。

ハイブリッドモデラーである ThinkDesign では、形状の作成履歴が明確なソリッドモデリングのコマンドと、複雑な形状を作成することのできる高度な曲面コマンドを組み合わせて使用することができるので、ユーザーは美しく機能的な製品を素早くデザインすることができます。

さらに、ThinkDesign は単一のモデリング環境であるため、作業環境を切り替えることなく、製品全体の形状を確認したり、レンダリングやプロジェクトのプレゼンテーションで使用するための最終的な試作品を作成したりすることもできます。

 


注:記事内のすべての画像及びモデルは Moredesign 社( www.moredesign.it )の独占的所有物です。ご厚意で提供していただきました。.