フォーカス:ThinkDesign 2024 R2 におけるハイブリッドソリッド
ThinkDesign はハイブリッドソリッドを提供することで、フルハイブリッド機能をさらに強化しました。
B-rep ソリッド(境界表現ソリッド)は、パラメータ化されたサーフェス面で構成されています。ThinkDesign 3D 環境では、ハイブリッドモデリング手法によって、この機能が提供され、ソリッドモデリングとサーフェスモデリングの両方の機能を組み合わせて使用することができます。
フルハイブリッドモデリングは、メッシュで作られたソリッド(面が三角メッシュで作られた B-rep ソリッド)である ハイブリッドソリッド 要素を取り入れることで、より柔軟なモデリング手法を実現します。
ハイブリッドソリッドでは、メッシュをインポートし、ソリッド化コマンドでソリッドに変換し、集合演算などのソリッドモデリング機能を使用することができます。
3D スキャナーからスキャンされたメッシュや FEA シミュレーションツールから出力されたメッシュを通常のモデリング過程に取り込むことができ、メッシュコマンドで編集したり、ソリッドフィーチャーで修正したり、集合演算によってソリッドモデルとスキン(オープンソリッド)を一つのソリッドにすることができます。例えば、最適化ツールから出力されたメッシュモデルは、ソリッドフィーチャーコマンドを使用して部分的に修正することができますが、メッシュ自体の元形状はそのまま保持されます。そのため、これらの操作の結果を直接 3D プリント出力したり、STL 形式でエクスポートすることができます。
ThinkDesign の独自環境では、ハイブリッドソリッド と他のすべての要素タイプをアセンブリモデル内で混在させることができます。他のすべての要素同様、ハイブリッドソリッド はコンポーネントやサブアセンブリ内に配置することができ、アニメーションや解析チェックの対象となるため、全体の設計フローを通してメッシュを使用することができます。
次のビデオでは、ThinkDesign で ハイブリットソリッド を使用した 2 つの事例をご紹介します。
次回の記事では、ハイブリッドソリッドについての説明をより深く掘り下げ、高度なソリッドモデリング機能と関連性を活用した手順について解説します。