SHOEI Co., Ltd.

株式会社 SHOEI

業種: ヘルメット
所在地: 茨城県稲敷市
ウェブサイト: www.shoeihelmet.co.jp/

株式会社 SHOEI について

1959年に設立された株式会社 SHOEI は、日本における安全で機能性の高い革新的なヘルメット製造のパイオニアです。60年以上の豊かな歴史を持ち、世界のオートバイ用ヘルメット市場において「プレミアム」の代名詞となっています。すべてのヘルメットは、最新のテクノロジーとお客様からのフィードバック、高度な素材、ヘルメット製造における豊富な経験を融合させながら、日本で丁寧に作られています。この綿密なプロセスには、最も高い鑑識眼があるプロのレーシングチームによる厳しいテストがあります。



チャレンジ

オートバイ用ヘルメット業界が進化するに伴い、金型製作において 2D から 3D への移行が不可欠となりました。設計者は、2D 図面から独自の 3D データを作成するという課題に直面しました。この移行には、使いやすいだけではなく、複雑なサーフェスを扱うことができ、モデリングにおける柔軟性とエンジニアリングにおける高品質なサーフェスを提供できるソリューションが必要でした。

ThinkDesign の導入効果

株式会社 SHOEI は、2008年に ThinkDesign を設計プロセスに全面的に導入し、それ以来、ThinkDesign は、造形部と設計開発部 の双方で重要な役割を果たしています。造形部では、外部データを取り込み、ThinkDesign でモデリングを行い、効果的なベンチレーションを行うための換気口の追加作成など、綿密な工程を経てアウターシェルの形状を作り上げていきます。一方、設計開発部では、シェル形状の初期設計段階で ThinkDesign が重要な役割を果たしています。このプロセスでは、3D デジタルマスターモデルを作成し、このモデルから 3D プリンターにより風洞実験用の物理的なプロトタイプを生成します。このように、両部門で ThinkDesign が包括的に活用されていることは、ヘルメットの設計・開発ライフサイクル全体に対する ThinkDesign の多面的な貢献を浮き彫りにします。

柔軟なモデリングアプローチ

株式会社 SHOEI によると、ThinkDesign は 非常に直観的に使用 でき、ユーザーは、プロジェクト要件に合わせた 複数のモデリング手法 を選択することができるメリットがあります。ThinkDesign では、一つの手法で問題が発生した場合でも、目的の形状が得られるまでシームレスに別のアプローチを検討することができます。この 柔軟性 により、スムーズで効率的な設計プロセスが実現します。さらに、ThinkDesign は、ソリッドモデリングとサーフェスモデリングの両方をシームレスに統合 する ハイブリッド 機能を提供することで、他社との差別化を図っています。このユニークな機能により、デザイナーや設計者、エンジニアは、創造的かつ技術的な成果を最適化するために、両方のモデリング手法のメリットを組み合わせて、より汎用性の高い作業を行うことができます。複雑なサーフェスを作成する場合でも、しっかりとしたソリッドを作成する場合でも、ThinkDesign のハイブリッド CAD ソフトウェアとしての機能は、全体的なデザインエクスペリエンスを向上させます。

ThinkDesign を導入してから、サーフェスの操作が驚くほど簡単になりました。ThinkDesign の使い勝手が良く、当社のデザイナーは、デザイナー自身が簡単に操作できることを高く評価しています。ThinkDesign は、私たちのデザイン・設計プロセスを本当に良い方向に変えてくれました。

宮森 わかば氏 株式会社 SHOEI 設計開発部

フリーフォームモデリング

造形部では、ヘルメットのコンポーネント設計に ThinkDesign を活用し、目覚ましい成果を上げています。ヘルメットに取り付けるパーツの多くは、シェルに沿ったオフセット形状で設計されます。しかし、成形や塗装の段階で、ヘルメットの外形が変形してしまうという課題がしばしば発生します。株式会社 SHOEI がヘルメットの外形形状で発生するこのような変形に対処し、オフセット形状に変換する場合、ThinkDesign の アドバンスグローバルシェイプモデリング(GSM) を使用すると、さまざまな要件での変形が可能になるため、有益であることがわかります。例えば、形状のストロークを変えたくない部分、アウトラインを保ちたい部分がある場合、この機能は非常に有効です。

さらに、ヘルメットのサーフェスを作成する際に、特定の変形には曲面修正コマンドのうちいずれかを使うこともできますが、造形部は、さまざまな設計要件対応できる汎用性の高さから、ますます アドバンス GSM コマンドを使用することが多くなっています。これは同社のヘルメット設計プロセスの成功に大きく貢献しています。 株式会社 SHOEI の設計開発部のエンジニアが高く評価しているもう一つの点は、ThinkDesign の 2D 図面の曲線や線を使用し、そのままソリッドフィーチャーを適用して 3D モデルを作成できる機能です。彼らは、高品質な結果を得るための高度な曲面および曲線コマンドも特に便利と感じています。

インタラクティブソリッドモデリング

株式会社 SHOEI は、ThinkDesign のインタラクティブソリッドモデリング(ISM)機能が、ソリッドモデルからフィレットを削除するための強力な機能であることが分かりました。このインタラクティブモデリングのアプローチにより、ユーザーはモデルの履歴やパラメーターを気にすることなく、ソリッドにトポロジー的な修正を加えることができます。修正が必要なソリッドの面を直接選択できるため、パラメトリックモデリングの履歴に関するパラメーターを再定義する必要がありません。この合理化されたプロセスにより、ソリッドモデルへの効率的で直接的な調整が可能となり、従来のモデル履歴のパラメーターに制約されることなく、より直観的で柔軟なアプローチでフィレットを修正することができます。

結論

ThinkDesign の導入により、株式会社 SHOEI のデザイン設計エンジニアリングプロセスにイノベーションが起こり、より効率的で費用対効果の高いものとなりました。同ソフトウェアの直観的なインターフェイスにより、設計者は 2D から 3D への移行をシームレスに処理することができるようになりました。以前は外部に委託していた 3D データの作成にかかる時間とコストが大幅に削減 されるなどの効果が得られました。実際、社内でデータを確認・修正できるようになったことで、ヘルメット製作のリードタイムが大幅に短縮されました。ThinkDesign の影響は、造形部と設計開発部に双方に及び、特に有益であることが判明しました。ThinkDesign は、さまざまなデザイン・設計ニーズに対応できる柔軟性、直観的な操作性、そして美しく機能的な形状を作成する能力により、競合他社とは一線を画しています。要約すると、株式会社 SHOEI が ThinkDesign を採用したのは、その 使いやすさ、競争力のある価格設定、サーフェス処理における有効性 が決め手となりました。2D デザインから 3D デザインへの移行はスムーズに進み、株式会社 SHOEI のヘルメットデザイン設計の 効率性とイノベーションの向上 につながりました。現在、ThinkDesign は同社のデザイン設計プロセスにおける要となっており、プレミアムで細部まで作り込まれたオートバイ用ヘルメットを作り続けています。

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